「図書館で借りるのではなく、手元にあると便利な文献」民事訴訟関係、その3です。
実際の使用頻度は、その1>>その2>その3くらいで、実際の仕事としてその3を開くことはそこまで多くはないです(35番を例外として、31番は結構多いかも。その余は、どちらかといえば、修習時代に読んだとか、座学の方が多かったかもしれません。)。

【民事訴訟関係 目次】

【民事訴訟マニュアル本】
24. 圓道至剛『若手弁護士のための民事裁判実務の留意点』、同『企業法務のための民事訴訟の実務解説』
25. 裁判所職員総合研修所『民事実務講義案』I,II,III
26. 京野哲也『クロスリファレンス民事実務講義』
27. 田路至弘『法務担当者のための民事訴訟対応マニュアル』
(その1・ココマデ)

【民事訴訟法】
28. 『コンメンタール民事訴訟法』各巻
29. 最高裁判所事務総局民事局監修『条解民事訴訟規則』同『増補版』
30. 山本和彦ほか『文書提出命令の理論と実務』
(その2・ココマデ)

【事実認定、証拠法】
31. 門口正人『民事証拠法体系』第1巻~5巻
32. 加藤新太郎『民事事実認定と立証活動』I、II巻
33. 法曹會『民事訴訟における事実認定』シリーズ
34. 田尾桃二・加藤新太郎『民事事実認定』
35. 『書記官事務を中心とした和解条項に関する実証的研究』
(その3・終)


31. 門口正人『民事証拠法体系』第1巻~5巻


民事証拠法大系〈第2巻〉総論2
民事証拠法大系〈第3巻〉各論(1)人証
民事証拠法大系〈第4巻〉各論(2)
民事証拠法大系〈第5巻〉各論(3)鑑定 その他

全5巻で、証拠法に関する実務的観点からの各論考が収められています。
とりあえず全部揃えてみたのですが、手元にあって助かることが結構あったのでここで紹介します。
それほど高いものでもなく、収められている論考は基本的に信頼できるもの、ということで、コストパフォーマンスは良いのではないかと。

32. 加藤新太郎『民事事実認定と立証活動』I、II巻






有名なものです。修習のときに買ったものですね。
対談なども収められていて、31番よりは尋問に重きが置かれているように思います。

33. 法曹會『民事訴訟における事実認定』同『契約分野別研究(製作及び開発に関する契約)』

民事訴訟における事実認定(至誠堂書店へのリンク)




事実認定と言いますとさすがに外せないものですね。
元々は無印だけだったのですが、最近、建築工事契約,ソフトウェア開発契約及びプラント建設契約の三つの契約類型を詳細に分析した『契約分野別研究』が出ました。無印は、事実認定総論がメインであり、研修所で学ぶような、「動かしがたい事実」+「ストーリー」といった基本的事項を学べるものですが、後者は完全に「各論」で、より実践的(?)になっていると思います。→目次はコチラ(公式)
こういう、「裁判でよく問題になる(契約)類型の実務的研究」といった法曹會の最近の著作でもう一つ紹介するとすれば、『デリバティブ(金融派生商品)の仕組み及び関係訴訟の諸問題』もあるかなと思います。

34. 田尾桃二・加藤新太郎『民事事実認定』

民事事実認定
判例タイムズ社
1999-05-01



古い本ですが、事実認定分野だとこれも有名なもので、手元にあって損はないものです。
田尾判事は、お名前が出ている書籍の数は少ないですが、彼の論文は学生時代に裁判官の教授からよく紹介された記憶があります。


35. 『書記官事務を中心とした和解条項に関する実証的研究』

紹介不要ですね!(ただしリンクはない)
和解条項は、執行を見据えて書く必要があって、その意味ですごく書き方が難しい(優れて専門的・技術的)という認識です。どんなに慣れていても、和解条項を書くとなれば、毎回本書を参照するようにしています。
(今手に入るのは改訂版で、ベテランの法曹の方はより沢山実例が載っている(らしい)旧版を使っているとのことです。僕はきちんと読み比べたことはありませんが・・・)