【オマケ:債権法改正関係の本】

オマケです(笑)。現在内田貴法務省参与を筆頭に、有力な学者たちの手により進められている債権法改正について、軽く読める本です。


内田貴『債権法の新時代 「債権法改正の基本方針」の概要』


債権法の新時代―「債権法改正の基本方針」の概要
債権法の新時代―「債権法改正の基本方針」の概要

紹介:内田先生の手による全体的な概説

感想
→2009年出版。債権法改正についてそのコンセプト(市民に分かりやすい民法、世界をリードする民法典)から、それぞれの項目(全14章)について簡単な説明がなされています。改正法の全体像について条文と共に軽く知りたい方は読んでみると良いかも。200頁ちょっとの薄い本です。法律を学んでいる人向けで、全くの初学者向けではないと思います。
個人的には下記新書よりオススメです。一冊目に読んでも問題ないかと。




加藤雅信『民法(債権法)改正―民法典はどこにいくのか』

民法(債権法)改正―民法典はどこにいくのか
民法(債権法)改正―民法典はどこにいくのか


紹介:債権法改正に反対する立場からの批判

感想
→上智大学教授、加藤雅信先生の手によるひたすら債権法改正批判のための本です(笑)。その批判は、内容もさることながらその審議プロセスに対するものが目立ちます。加藤教授ご自身の立場は民法学の中で少数説に属すると思うのですが、本書の批判はとても的確であり、個人的には債権法改正に反対の立場になりました(笑)。

 大まかに批判の内容を述べると、・理念のない改正である・ただ比較法的に「外国に日本民法典を自慢したい学者」のみが嬉しい改正・現在のパンデクテン体系を変える必要性がない・審議過程において、少数派たる当局の意見のみが重視されて反対意見が十分考慮されていない等です。

 債権法改正について多角的に検討したい方は読むと良いかもしれません。読みやすく、すらすら読み進めることが出来ました。
 帯の「会社法の二の舞か?」という煽り文句は中々ロックだと思います(笑)。







大村敦志『民法改正を考える』
民法改正を考える (岩波新書)
民法改正を考える (岩波新書)

紹介:債権法改正の解説かと思いきや(笑)

感想
→東京大学の大村敦志教授がこんなタイトルの新書を出版されたので、一体どんな解説なのだろうと思って購入しました。が、内容は日本の民法改正の歴史、諸外国の民法改正の歴史から始まり、現在の債権法改正についてはちょろっと触れられているだけという、ちょっと肩すかし(?)なものでした。
 法制史につき興味がある方はどうぞ。







内田貴『民法改正―契約のルールが百年ぶりに変わる』

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)
民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)

紹介:内田先生による一般の方向けの紹介本

感想
→さらっと債権法改正について紹介がなされています。改正の必要性・方向など。
 主に、現在の民法典が「時代遅れ」なことや、条文数が諸外国に比べ少なく(大体半分程度しかない)、問題の殆どが条文を離れた判例法・解釈にゆだねられていることなどを改正の理由としています。
 債権法改正についての書籍の中では、一番軽く読めるのかなと思います。