今日、KO入試が終わりました。大学の学部試験と完全に被っており、精神的に辛かったここ数週間でしたが、ちょっと解放されて嬉しいです。

個人的なことを少し。

僕本当は今学期で卒業単位が揃う予定だったのですが(後期法学部2年間で90単位を揃えなければ卒業できないところを、僕はあと16単位取れば90単位で、今学期ぴったり(英米法、民事訴訟法二部、ドイツ法、刑法二部)受ける予定でした) 、なんだか卒業単位が揃ってしまうと留年とかが出来なくなるらしく。

僕、法科大学院入試に落ちたら多分自主留年するので、それが出来なくなるのはマズイな…と思いまして、急遽ドイツ法を受けないことにしましたー!

ドイツ法結構好きだったんですけどね。ドイツ人のあの暗い感じが。学者の名前並べたりして、ローマ法とゲルマン法の折衝!とか基本権!とか言いたかったんですけど。残念です。

ドイツ法で面白かったのは、現在は憲法上の人権の「典型例」として理解されている「自由権(国家に対する妨害排除、不作為請求権)」が昔のドイツにおいては給付を求める請求ではないという理由で「権利」と認められていなかったこと(という見解が有力に主張されていたこと)ですね。
自由権を、元々国家権力がカバーしていた領域から国家権力が後退した結果私人が自由に動けるようになっただけだと理解するんですねー。すごいですな。なんというか。行政法が発展した国だけありますな。


今日の入試については、相変わらず論述試験は時間が足りないなあ、という感じ。去年に続き、憲法と民法はセオリーをちょっと外すような問題が出ましたね。そして刑法は例年通りかなり単純…に思えました。あまりに単純すぎて(他と比較するとですが)、どこに論ずるべき実益のある議論が隠されているのか、時間をかけて探したくらいです。もしあったらコメントなりで教えて下さると幸いです(笑)

あと、短答マーク式1次試験が結構難しくて、これによる足切りを恐れていたのですが、実は落ちるのはたったの200人(受験生は900人、1次試験後は700人にするらしい)なんですね。これは、ほぼ短答が足きりの意味すら無くしているということなのではないでしょうか。受験生が減ってきてるのかな。というかそうですね。

今の3年生には、ロー入試で私立に関しては短答が課せられるので今から少しずつ短答をやるべきだよ…と言うつもりでしたが、実際のところは、もしかしたらやる意味はそれほど無いのかもしれません。足切りは、短答マークだけではなく、適性試験や、学部成績を総合的に考慮する学校が多いでしょうから。


うーん、勢いで書いているのでまとまりませんね。


とりあえず、今日の試験で思ったことを書いておきます。




【商法・制限時間40分】

A社が粉飾決算してました。そのせいで株価大暴落!さて、君はA社の株主なんだけど、一体誰に、どんな形で責任追及できるかな??考えてみよう!(ほんとにこれだけ)

という実に大味な問題でした。おい!

例年、商法は一行問題+その一行問題に関連する事例問題という、とても良い形式の出題が続いていたのですが…びっくりいたしました。

とりあえず「役員等」それぞれに対して任務を認定して、423条(+847条)と429条を形式的に適用して終わりましたが…上手いやり方があったのでしょうか…?



【民事訴訟法・40分】

問題は2問。確認の利益を問うものと、既判力、争点効、信義則を問うもの(だよね!?)でした。

確認の利益は懐かしかったですね。具体的には、遺言無効確認の訴えの利益と、前訴・後訴で実質的争点が同じ時の後訴の取り扱い。基本的な論点だと思いました。



【刑事訴訟法・40分】

捜査が出ました。無承諾の呼気検査と血液採取。それによる証拠能力について違法収集証拠排除法則の適用を問うものでした。


捜査については捜査法演習 理論と実務の架橋のための15講を使って復習しないと。





【憲法・50分】

結構面白くて、公職選挙法で戸別訪問が禁止されてるところ、それを改正して戸別訪問できるようにしました。ただ、戸別訪問するには登録が必要で、その要件に有権者であること、というのがありました。Xは永住外国人ですが、有権者じゃないという理由で拒否されました。さて、X代理人である貴方は国賠請求をしたいと考えていますが、どう主張しますか。反論をふまえつつ答えましょう。
という問題。
去年から出題形式が新司っぽくなって、原告主張+私見を述べよ、だったのですが、今回は原告側に立て、という問題でした。

結構難しいですよね。現行法下においてそもそも戸別訪問は禁止されてて、それを出来るようにしただけでもリベラルなのに、外国人にそれをやらせろっていう主張ですものね。新司と同じく、「負け筋」な主張をどうやって憲法論の俎上に乗っけるか、が勝負なのかなあとかぼんやり思ってました。

僕は結局、表現の自由の問題にして、表現の自由だと外国人にも保障されるから(というかむしろ外国人だからといって保障の程度を下げるべきではないから)外国人でも関係ない、としてあとは流れに乗っかって書きました。もう少しこの問題の特殊性(選挙と外国人が入ってる)を考慮したかったですが、いかんせん時間がなさすぎて難しかったです。




【民法・50分】

なんと第一問は「XとYが示談したんだけど、どっちも勘違いしてたので、Xは示談を無しにできるだろうか?」という問題でした。一瞬民訴の問題かと思った。和解契約の問題だったのかなあ。

そして二問目は不法行為の問題で、不法行為の短期消滅時効と、使用者責任と、またもや示談をからめたよく分からない問題でした。
Cから不法行為くらったAがCと示談して、それが両者合意した後にCの使用者Dが出てきました。さてAはDに使用者責任を追及できるのだろうか?という問題。

時間が無くて最後は何書いたかうーんという感じです。




【刑法・50分】


これがすごく軽かった気がします。

甲がAから財布をスリました。乙がそれを見つけて追いかけて取り返しました。乙はAが財布を取りに来ないのでこっそり財布から2万円抜き取りました。そして丙に「Aに返しに行って」と頼み、丙が返しに行くとAは「ちょっと!!2万円足らないんだけど!!アンタ取ったでしょ!!…ふーん、否定するんだ。いいよ、警察呼ぶから。」って言ったので丙は怖くなって、Aをつきとばして逃げました。

という問題。あっはっは丙さんの踏んだり蹴ったり感がすごいですね(笑)

三人も登場人物出てくるのに共犯じゃないというですね…順番に窃盗、遺失物横領、暴行にしましたが… 

一応の問題意識として思ったのは、Aの財布という一つの客体について甲窃盗、乙遺失物横領という二罪が成立していること。法益の二重評価にはならんのでしょうか、という。保護法益は占有と所有権なので、ならないとしましたが。


こんな感じでした。コメントによるツッコミをお待ちしています。