つい先程、5月27日と6月10日に実施された適性試験の結果を受け取りました。

結果としては、2回目の方が良かったです。263/300点で、全国18位でした。

結果としては満足のいくものだったのですが、ちょっと思ったことを書いておこうと思います。
 


まず、この「適性試験」ですが、公益財団法人日弁連法務研究財団が実施しているマーク式試験で、全国にいるロースクール受験希望生が受けなければならない試験です。

イメージとしては、大学入試におけるセンター試験と思ってもらえればよいです。というか、ほぼ同じです。この適性試験の結果を各ロースクールに送り、個別の二次試験と合算されて合否が決定します。

そして公式に発表されているところによると、この適性試験で下位15%の者は足切りをくらうとかなんとか。


ただ、この適性試験についてはいくつか文句()がありまして、ちょっと愚痴らせてください。

まず受験料が高い。


第一回と第二回があり、2回とも受ければどちらか高い方の点数が記録になるので、大体の受験生は2回とも受験します(公式発表によると、第一回のみ志願者490名、第二回のみ1272名、両回受験者は4695名)。 
そして、受験料が一回につき15750円(税込)ですので、大体の受験生は31500円の出費を強いられる訳ですな。

僕は両方受けて、3万自分で払ったので、6月のクレジット引き落とし後は口座残高が4ケタでした(笑)
死ぬかと思った。



あと、適性試験って未修者も受けるので、内容に法律の知識を直接聞くものが無いんですよね。
そのくせに、適性試験で法律家への入り口を狭めるのはいかがなものか…と思う訳です。
受けると分かるんですが、適性試験ではかれる能力っていわゆる「要領の良さ」で、むしろそれだけなのですよね。



僕の恩師…というほどではないですが、仲良くさせて頂いた大学教授に大越義久教授という方がいらっしゃいます。

大越教授は、上智大学法学部から東京大学の大学院(当時なので研究者のための院ですね)に進学し、法学博士を取得した後、なんと大阪地裁の裁判官も勤められたという経験を持つスーパーマンですが、彼が僕らにおっしゃった言葉に、

「法律は、頭が悪くてもそこそこやっていけるから良いんだよ。とにかく覚えなくちゃどうしようもないし、覚えればなんとかなるからね。」

といった趣旨の発言がありました。 

もちろん彼の頭が悪いということではなく、上智大学出身であるということを謙遜しておっしゃっただけだとは思いますが、とても納得出来る言葉でした。

こと法律学においては、個人的な能力値はそれほどアドバンテージにならないのです。そりゃなりますけれど、努力で埋め合わせることがある程度可能なのです。 


翻って現在の適性試験は、大越教授のおっしゃった「頭の悪い人」、つまり要領が悪い人、大学入試的な試験システムが肌に合わない人を排除してしまうのではないかと思うのです。

制限時間内のコストパフォーマンスが大事であることは否定しませんが、 文章を書くのが仕事の大部分である法律家にとって、コストパフォーマンスは共通一次試験として受験義務化するほどに重要なのでしょうか。しかも法律と直接関係ない内容で。


現在の法科大学院を中心とした司法制度改革が至る所で綻びを見せ、破綻しかけているのは周知の通りですが、適性試験もその一旦なのではないかなあと思う次第です。 


適性試験の受験義務化がなくなると良いのかもしれないなあ。

もっと長文の文章を書いていたのですが、誰得かつオチが見えなかったのでやめました。

ここまで読んでくださった方はありがとうございます。